「融資(資金調達)の申請先」のページでは、あなたが事業を始めるにあたっての現実的な資金調達(融資)の方法についてお話してきました。
このページでお話しする助成金(補助金)というものは、公的機関や地方公共団体が、あなたの事業に対して一定の要件を満たす事ができればお金を補助してくれるという制度です。 この助成金(補助金)という制度は、あくまで補助ですので返還義務がなく、あなたの事業にとって自由に使える収入ということになります。
ただし、この助成金(補助金)を受給するには非常に細かくて厳格な要件を完璧に満たさなければならず、少しでも要件が欠けていると受給できません。
融資の場合は、ある要件が少し欠けていても他の要件でカバーし、交渉次第でうまくいく可能性もありますが、この助成金(補助金)は、完璧が求められます。
では、なぜ、この助成金(補助金)を受給するのは難しいのでしょうか?
- 要件が非常に細かく、完璧を求められる
- そもそも国や地方公共団体がこの制度に対して乗り気じゃない
といった感じでしょうか。
助成金(補助金)の予算は、その年度の国の予算や政策によって決まるため、昨今の税収減では助成金(補助金)を出す財源がないといった社会情勢も背景にあります。 特に、助成金(補助金)のメインは、厚生労働省系が多く、雇用保険を財源としているため、限られた雇用保険の財源を使いたくないという思惑もあります。
その中でも、起業・創業期に比較的受給しやすい代表的な助成金(補助金)は、
- 受給資格者創業支援助成金
- 高年齢者等共同就業機会創出助成金
- 中小企業基盤人材確保助成金
となっており、この3つの助成金(補助金)をここでは紹介します。
もちろん、ここでお話しする助成金(補助金)はあくまでも代表的なもので、全てを網羅するものではありません。
では、1つずつ見ていきましょう。