信用保証協会は、企業に対して直接の融資はしませんが、他の機関と協調して融資のサポートをする制度が「制度融資」と言われるものです。
この制度融資は、銀行等の金融機関から融資や資金調達力の弱い中小企業や新規開業者を対象にその融資を受けやすくするために
- 都道府県や市町村の役所
- 金融機関(銀行・信用金庫等)
- 信用保証協会
の3者が協力して行う融資制度となっています。
まず、都道府県(市町村)が制度融資において担っている役割は、地域の中小企業者に対して、経営の安定や産業の振興を図る目的で、事業資金の融資を斡旋するために、都道府県(市町村)が一定の資金を取扱金融機関に預託し、中小企業や新規開業者が融資を受けやすくするための原資の一部とを支援しています。
次に、金融機関はあらかじめ都道府県(市町村等)が定めた条件に従い、預かった資金を中小企業や新規開業者に融資に対して融資を行います。
そして、信用保証協会は、金融機関の融資の「保証」をするとともに、その融資返済が不能となった場合「代位弁済」を行います。
この制度融資は、都道府県(市町村)と取引金融機関との間で結ばれる契約によって、金利が安く設定されているだけでなく、取引金融機関は中小企業に対して積極的に貸付を行うことが求められるため、中小企業にとっては、融資の審査が比較的緩やかとなっています。