では、会社(法人)と個人事業との設立時の違いについて見ていきましょう。
|   法人(株式会社)  |    個人事業  |  
|   設立に際、法的手続きの費用・時間がかかる 
 資本金が必要 税務署関連の届出 
  |    設立の際、法的手続きは必要ない 資本金は必要ない 税務署関連の届出 
 
  |  
|   ×(お金と時間がかかる)  |    〇(簡単)  |  
一見、法人(株式会社)より個人事業の方が、メリットがあるように見えますが、設立時の手続きの違いだけを見て、「会社は面倒くさいから、個人事業の方が簡単でいいや!」と思うの早合点です!
 面倒くさいのにはキチンと理由があるのです! 第1章でもお話しましたが、会社(法人)は、個人事業と違い、必ず、会社の憲法である定款を作成し、法務局で登記を行うなど、個人事業に課せられない様々な法的規制を受けるので、公にその会社の重要事項が証明され、会社(法人)が信用される仕組みになっているのです!
 「個人事業よりも会社(法人)の方がしっかりしている」というのは、単にイメージの問題ではなく、ビジネスの世界では「会社(法人)の方が信頼をおける」というのはそういった訳なんですね。
 もっとわかりやすく言うと、「国に上納金を納めてもらうかわりに、社会的信用を証明してあげよう」といった感じでしょうか。 
ですので、その分の費用と時間はかかってしまうのです。
また、法人(株式会社)では資本金を決めなければなりませんが、これは資金調達にも絡んできますので これは、次の項目で見ていきましょう。